2011年7月2日土曜日

日清戦争と軍事のバランス-陸奥宗光の情勢判断(3)

権力政治の最たるものですが、道徳的価値判断は別にして、これだけ、なんの現像もなくロシアの意図も的確に読み、自分のしていることがよくわかっていれば、どんな事態に遭ってもけっして甘い判断や誤判断は出てこないでしょう。

こういうことは当時でも少しもののわかる人からは見え見えです。

朝鮮も清国も、日本の善意など頭から信用していませんし、米国は「乱が収まったのに日本が徴兵しないで急激な改革をしようといっているのは深く遺憾だ。
・・・日本が無名の師(名分のない戦争)を起こして隣国を兵火の巷にすれば米国大統領はこれを痛く惜しむであろう」と、これまた的確に事態を把握して忠告しますし、当時勝海舟も五言絶句をつくって、「其ノ師、更ニ無名」と結んでいます。