2010年9月4日土曜日

日清戦争と軍事のバランス-陸奥宗光の情勢判断(1)

前回の記事ではドイツが一番悪くて、あとはその真似をしたように
書いていますが、実際はそんなことはありません。

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だいたいが三国干渉からして、端的にいえば
「そこは俺たちが取るところだから、お前はひっこんでろ」と
いうことです。

陸奥宗光が「憲憲書」で記している情勢判断によれば、
「ロシアの野望は遠大なのであるが、まだ準備が
整わないので当面は現状維持を浴している。

日清戦争では、清国が勝つと思い、したがって
おおきな現状変更はないと思っていたところが、
日本が勝って予想外に事態が進展しそうなので、
いそいで艦隊と陸兵を増派して、実力行使も
辞さない覚悟で交渉したきた」わけです。

この判断は後に公開された資料からみても
きわめて正確なものです。

一般的にいって、帝国主義時代の列強の考え方は
百パーセント悪意に解してまずまちがいありません。

悪意というよりは、それぞれの国の国益本位の
徹底した利己主義です。

これは帝国主義時代にかぎらず、歴史のすべての
時代において国家関係の基本をなすものですが、
時代とその場の状況によって、これが表に出ないことも
あるので、帝国主義時代の歴史は権力政治の
基本形として参考になるものです。

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