2010年8月17日火曜日

韓民族の抵抗(5)

他方、バックス・シニカの一部分にならざるを得ない
地理的環境にある国としては、対外征服などとても
考えられない国際政治上の条件下にある。

高句麗が隋軍を撃滅して得た代償は
隋に入貢を許されることでしたし、
新羅が唐羅戦争を勝ち抜いた代償も
同じです。

元の大軍を追い返したベトナムの代償も
同じことでした。

勝って中国に進撃しても四百余州を制するわけには
いかず、いずれは息切れして負けるのですから、
早く和平を結んで安定した国家関係を
作ることが大事。

負ければ民族の滅亡、勝っても宋主国に対する
藩属関係というきびしい条件ですから、
外への発展などとうてい考えられません。

フィンランドの救国の英雄マンネルハイム元帥が、
ソ蓮戦争末期に
「休戦は至上命令だ。
フィンランド国軍が崩壊したら休戦はありえない」
と言ったのも同じことです。

負ければ自由なフィンランドは滅亡、英雄的な
抵抗でやっと勝ちえたものが、いわゆる
フィンランドダイゼーションのような
かたちが生まれるのですから。

というわけで、対外侵略の意図も能力もなく、
他面北からの脅威には敢然と抵抗する
意思のある国が大陸本土と日本とのあいだに
介在している-これほど日本の安全にとって
ありがたい条件はないといえましょう。

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