もっとも、こんなことをいって、まわりの領土を
どんどん取られてしまった清国はバックス・シニカの
最後の段階ではこれに気付く。
1885年アフガニスタンをめぐる英露の衝突の
後に英国はウラジオストックのロシア艦隊を
封じ込めようとして、朝鮮半島南部の
租借を申し込む。
朝鮮政府から相談を受け「その島は荒島と聞く。
貴国は惜しむに足らないと思うかもしれないが、
香港も昔は漁師の小屋がいくつもあるか
だけだったが、いまや毅然として重鎮となり
南海の咽喉を成している」と述べ、
うっかり貸したりするとロシアも日本も
同じようなことを言ってくるぞと忠告して
断らせる。
その判断はきわめて正しいのだが、
それならもっと早く中国自身が気付く
べきだっただろう。
ともあれ大国が圧倒的な力をもち、
かつ、自制することを知っている
-それならば安定した平和が維持されることは
自明の理だ。
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