2010年7月6日火曜日

バックス・シニカ(1)

さて、近代まで日本の周辺にこれだけの安定をもたらしたのは、
単に地理的環境だけではなく、中華帝国を中心とする
東アジアの国際秩序であったといえる。


バックス・シニカという言葉
(シナ・の優越で平和が保たれている状態)は
あまり使われないが、これが有効にはたらいて
日本や朝鮮半島の平和が維持された期間は、
バックス・ロマーやバックス・ブリタニカが
有効だった期間よりはるかに長く、
かつ安定したものだったといえる。


バックス・シニカの第一の条件は中国の圧倒的優越だ。


国土人口の大きさ、歴史の長さからくる
文化水準、政治力、経済力、軍事力は
周辺諸国の比肩を許さない。

中国の優越は議論を許さないところであり、
これを知らなかっただけで、漢に併合された
夜郎国のように、後世まで「夜郎自大」といわれて
無知と思い上がりの手本として歴史に名を
留めることになる。

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