2010年7月9日金曜日

バックス・シニカ(4)

国際平和はバランス・オブ・パワーで維持される
というのは近代の国際政治思想の一つの固定観念
ですが、私は、これが現在の国際情勢に
あてはまるかどうか従前から疑問をもっている。


たしかに、バランス・オブ・パワーで平和が
維持された時期というのはあるのだが、
それは19世紀のヨーロッパ、ルネッサンスの
イタリア、春秋戦国の中国のように
同じような力の国がいくつかあって、
その間の合従連衡が可能なときだけで、
それでも、そのつど数十年の
平和が維持されただけだ。


本当に平和は、バックス・ロマーナのように
圧倒的な力の差があるときだけ存在するようで、
戦後のバックス・アメリカーナも同じことだったと
思います。


ところで、この大国の自制は、漢民族の歴史に
おいてつねにそうであったわけではない。

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